2015年10月18日日曜日

星野リゾートと東北復興



東北出張から帰ってきました。
 帰ってきたらすでに別件の東北案件が決まってました。

やはり東北はきてます。


今回の出張は、八戸市に5月に竣工した松平病院の完成品(実物)を見ることも、目的の一つでしたので、一日目は八戸市の近くの三沢市にある青森屋という宿に宿泊

青森屋は、10年前に経営破綻した地元の大きな温泉宿を、星野リゾートが購入し、青森屋と屋号を変えて営業してます。

着いてびっくり泊まってびっくりとはまさにこのこと
外は寒いが施設の中はまさに、熱い熱いお祭り状態。

紅白歌合戦のトリで北島三郎が、祭りを歌ってるシーンが、この青森屋の中で再現されてると思って下さい。

館内は常に津軽三味線が流れ、夜になると、まつりライブが始まり、しかも宿泊客もそのまつりライブに参加するんです。踊るんです。跳ねるんです。
 
平日なのに超満員

限界集落化してる過疎地に、これだけ人を呼び込めるノウハウを持った星野リゾートはさすがだとおもいました。

そのとき気づいたんです。

大雪や、寒さという自然の厳しさや、今、限界集落なのも関係ない。
変えられない自然と高齢者を最大限に利用した演出をしたら、人はあんな風に呼び込めるんだと。

地元の潰れかかった温泉宿をここまでにした星野リゾートに興味を持った私は、気がついたらもう一軒の、星野リゾート、奥入瀬渓流ホテルの前に立ってました。

ここも経営破綻した地元の旅館を星野リゾートが買い取って復活させた宿。

敷地内を流れる奥入瀬渓流沿いで、食事なんかしてみたとたんに、全ての雑念と、煩悩から解き放され 、「まずい、ここにいたら、帰れなくなる」と直感した感覚はもう言語化不可能でした。


東北の復興は、星野リゾート的発想を持てば、必ず成功します。 

ゲームの世界でも、ソフトが楽しければ高くても売れるのと一緒。楽しい演出というソフトがよいから宿泊費が高くても、星野リゾートは常に満室。用は、楽しければ経営破綻しないんですね。 

楽しければ若者はそこにとどまるし、楽しければ、人は、そこに集まる。

結論

楽しいは、最大限の付加価値である。



国は、東日本大震災での被害をうけたところを含めて、東北の大規模改革に着手し始めました。
 
今世紀最大と言われる予算のチャンスを最大限に活かす、最大限の楽しいソフトを提供することが、私達民間の仕事でもあり、社会貢献でもあると、私たちは考えてます。

ジオラマは街づくりを考える、ソフトウエアの一貫をなしてます。
凧の糸のように絡まったいろんな案を、一瞬で再現させることが可能なツールだからです。 
 
 楽しいを念頭において、楽しいをテーマにジオラマを作り、ジオラマ通りに街づくりを行っていけ
ば、東北は世界一の楽しくて、美しい街に豹変することは確実です。

そうなれば、あの震災があったおかげで、こんな素晴らしい街ができたと、過去さえも書き換えることができることでしょう。

次回は東北出張シリーズ第二弾です。

ではまた。



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